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ご挨拶

こんにちは!

こちらは​来場者自身に作品を選択し作品解説を書いてもらう参加型の展示『キャプションズ展:あなたが書くならなんて書く?』の公式HPです。


本展示会は慶應義塾大学の社会学研究会に所属する大学生2名の団体「OSR」(髙田ありさ・徳永愛麻)によって主催され、OSRも含め大学の美術サークルに所属する6人がアーティストとして参加しています。


みなさんは、美術展覧会などで作品のそばに掲示されている解説を読んだことがあるでしょうか?


美術館の解説はその道のプロの方によって付けられたもので、作品をどう観たら良いのかわからない鑑賞者にとっては、鑑賞の手助けになる大変ありがたいものです。


しかし、この解説が鑑賞者の鑑賞体験を、解説がない時の鑑賞体験とは異なるものにしているのではないでしょうか。例えば、伝統的な西洋絵画にはある程度、小物や色、人物に象徴としての意味があります。西洋絵画の知識がある人は事物が何を示しているのかすぐにわかるでしょうし、それを手掛かりに作品解釈を行うでしょう。一方で、西洋絵画の知識がない人は、事物の意味ではなく画面自体に興味を持ったり、知識がある人とは異なる感想や着想を持つはずです。


こういった差異を解説は良くも悪くもなくしてしまうのではないか? そして、鑑賞者は解説があることに安心して作品について深く考えなくなってしまうのではないか?

そういった疑問から今回の展示会を主催しました。
鑑賞者にまっさらな状態で作品を観る機会を設け、作品をじっくりと眺め、鑑賞者という受動的な存在ではなく自ら解説者という他者に影響力を持つ主体的な存在になることで、作品を見る目が深まるのではないかと思います。 


さらに、鑑賞者が解説者になった時、鑑賞者(解説者)の創作物として生み出された解説にはその鑑賞者(解説者)自体の知識や考え、人生経験、考え方といった人格が滲み出るのではないかという知的好奇心の調査もこの展示会の目的の一つです。

 

例えば作品に花が描かれていたら、美術に詳しい人であれば伝統的な西洋絵画ではその花は何を象徴しているのかを基に解説を書けるでしょうし、植物に詳しい人であれば花言葉や季節を基に解説を書くことができるでしょう。何かに精通していない人でも、自信に満ちた解説で本人も予期していない何かが生み出せるのではないかと期待します。

油彩、イラスト、写真……多彩な作品を前にして、あなたは何を思うのか?    さあ、解説者になりきって、あなたの思う作品解説を書いてみましょう!

展覧会名.png
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